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健康の下地を作ることで暑い夏を乗り切りましょう!!

(2017年5月30日)

人間以上にワン(猫)ちゃんは、暑さで抵抗力が落ち体調を悪くすることが多いですが、これらは頻繁な体温調整やエネルギー消費量が増えたりすることで様々な栄養素が不足することが原因です。良いフードを与えていてもビタミン・ミネラル、不飽和脂肪酸(特にDHA・EPA)、抗酸化栄養素など不足しがちになることがあります。特に体内器官では、自律神経、肝臓・胃腸などの働きに影響が出ます。
タンパク質・脂肪・炭水化物(糖質)の代謝ではビタミンB群、暑さや睡眠不足やストレスでビタミンCやタンパク質(必須アノミ酸)、つかれやだるさ(体内組織・臓器の活力低下)は抗酸化栄養素など多くの栄養素が必要です。
胃腸や肝臓など消化器官を強化するためには、ビタミン・ミネラルに加えて、食物繊維やフラクトオリゴ糖、乳酸菌など腸内環境を整える栄養素が欠かせません。善玉菌を増やし有害物質を排除し、栄養素をしっかり吸収することが抵抗力をつけるということになり、夏を乗り越える原動力となります。
アレルギーもストレスや消化器官の働きに関係があります。アレルギーの原因物質のヒスタミンを抑えるにはビタミンCが有効です。また、皮膚の湿疹などの症状で見られる白血球が過敏に反応する原因は血液中の脂肪酸のバランスが悪いことが原因の一つ。ワンちゃん・猫ちゃんもフードでは不足しがちな特に魚油系のオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を補給して脂肪酸バランスを整えましょう。
最後に、健康の下地を作り夏を乗り切る食事・栄養素を簡単にまとめると
●消化機能を高める(乳酸菌、フラクトオリゴ糖、食物繊維)
●デトックスを促す(肝機能を高める栄養素・食物繊維)
●身体を守る(身体の酸化を防ぐビタミンC・ビタミンE・SOD酵素などの抗酸化栄養素)
食欲がない、元気がないと心配な方、一度、ワンちゃん、ねこちゃんの食事内容を見直してみてはいかがですか?

寒い季節は空気が乾燥!毛肌ケアをしっかりと!

(2016年12月15日)

この季節は空気が非常に乾燥します。夏場に比べて空気中の水分は半減。皮膚の角質も外気の湿度にあわせて水分が蒸発するため皮膚がカサカサになります。そのため、皮膚の湿疹やかゆみなどトラブルが増えます。また、皮膚の感染症の心配も増えます。特に高齢ペットは代謝が落ちるためその傾向が強くなります。
そのため、今まで以上に皮膚の健康管理をしっかりする必要があります。シャンプーなどボディケアやバランスのよい食事を心がけたいものです。また室内環境では、加湿器などで湿度を下げない工夫も必要。

この時期こそ肝臓ケア!

(2016年8月26日)

残暑厳しいこの時期。ペットの食欲が落ちたり、下痢しやすい、散歩に行きたがらない、なんとなく元気がないなど‥‥それ、肝機能の低下が原因かもしれません。
肝臓は、代謝・解毒・ホルモン合成・胆汁合成分泌・栄養分貯蔵などの多くの役目があります。この肝臓の機能が衰えると健康に大きな影響を与えます。肝機能低下の原因は、アルコール(これは人間)・中性脂肪・活性酸素・ストレスです。カロリー過多や運動不足で肝臓に中性脂肪がたまり、その状態が長く続くと様々な生活習慣病を招くことに。また、肝臓の中では栄養素の分解・合成や解毒などに休みなく働くため多くのエネルギーが生産される反面、その過程で活性酸素も発生します。つまり肝細胞は活性酸素の攻撃を最も受けることになります。暑さなどでもペットにはストレス。その状態が続くと自律神経を乱し、血流障害となり活性酸素が増え、肝細胞が傷つきます。
肝機能アップのためには、カロリーを抑えビタミン・ミネラルなどバランスのよい食事が大切です。加えて肝機能をサポートする成分を補うことも重要です。

新型インフルエンザに備えて!

(2016年5月20日)

前回紹介したインターフェロンとは、体内に侵入した病原体(ウィルスなど)やガン細胞などに反応するために人や動物が本来持っている免疫活性物質です。
今、日本や世界中で新たな脅威となりつつある新型インフルエンザは、秋から冬にかけその毒性が増す恐れがあると心配されています。それらから身体を守る手段として、新型ウィルスに対抗するために抵抗力をつけなくてはなりません。ウィルスへの抵抗力(免疫)を強化する手段は、自己細胞から自前のインターフェロンを充分に引き出すことです。この免疫細胞を強化することが、ウィルスの増殖を抑制し発症させないという最善の予防となるからです。

インターフェロンが自前で出来る!?

(2016年3月5日)

buudog インターフェロンとは、体内に侵入した病原体(ウィルスなど)やガン細胞などに反応するために人や動物が本来持っている免疫活性物質です。インターフェロンが、何らかの原因で分泌が少なくなると身体に侵入した病原体(ウィルス等)またガン細胞や炎症などに反応できなくなります。よく知られているC型肝炎やガンの薬としてのインターフェロン製剤は、医療として有効な手段である反面、同時に重い副作用や患者の費用負担が大きいなど問題点が多いことも長年指摘されてきました。 そのため自己細胞から自前のインターフェロンを出させる誘発物質の究明を多くの医療関係者が待ち望んでいました。自己細胞が出すインターフェロンであれば、薬品とは違い副作用はなく、ウィルスを駆逐するのではなく増殖を抑制し発症させないという最善の予防医療となるからです。

リストリクションは長生きの秘訣!?

(2015年12月8日)

秋doggy 最近『メタボ』『飽食』など健康管理や食のあり方について色々と提言されています。 その中でも特に今回は、リストリクションについて取り上げてみました。
リストリクションとは摂取カロリーを抑えることで、近年の動物実験では摂取カロリーを60〜70%に制限すると老化を抑制したり寿命が延びたという報告があります。
人や動物が生命を維持するためにカロリーはもちろん必要ですが、量を抑えてもビタミン・ミネラルなどしっかり栄養バランスがとれた食事であれば、健康を維持しかつ老化防止につながるということです。 人間でも自ら制限しようとしてもついつい食べ過ぎることはよくあることです。ましてペットはどうでしょう? あげると喜ぶ顔が可愛くってつい…という方は(私も)案外多いのでは?

食欲の秋!肥満解消!健康ダイエットのススメ!

(2015年9月19日)

肥満ブル 肥満は、人も愛犬・愛猫にとっても年齢に関係なく心疾患、糖尿病、関節障害、膵炎、肝炎など様々な健康障害を招きます。
今の食生活は、炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質のカロリー源を取り過ぎる一方で、それらをエネルギーや細胞にする代謝を助けるビタミン・ミネラル類が不足傾向といわれています。食事でしっかり摂取しているつもりでも、ビタミン・ミネラルはストレスや大気汚染など環境ストレスなどでも多量に消費してしまいます。
ビタミン・ミネラルの不足により代謝しきれないカロリー源は脂肪として蓄積され肥満を招きます。肥満を防ぐためにはカロリーを控えるのと同時にビタミン・ミネラルを積極的に補うことです。

活性酸素が増える原因は?

(2015年6月19日)

佇む白犬 活性酸素は、いろいろな発生原因があります。
《呼吸》生命維持のために酸素を取り入れますが、そのうちの約2%が活性酸素に変わります。
《紫外線》地表まで届く強い紫外線でも、活性酸素は発生します。また、紫外線はワンちゃんに多い白内障の原因にもなります。人間に多い皮膚ガンなどもそうです。
《ストレス》ストレスでも活性酸素は発生します。ストレスを感じるとアドレナリンなどのホルモンが分泌され、その過程で活性酸素が発生します。また、ストレスによって血管が収縮する際にも。
《タバコ》タバコにはニコチンやタールその他発ガン性物質が大量に含まれているため、それら有害物質から身体を守るために免疫が働き、活性酸素が大量に発生します。活性酸素は、その強力な酸化力で、ウィルスや有害物質から身体を守る役割もあるからです。
《アルコール》これは人間だけに当てはまりますが、体内でアルコールが肝臓で分解される際、活性酸素は発生します。
《食品添加物》食品添加物は、アルコールと同様、肝臓で解毒されます。その際、活性酸素が発生します。

活性酸素と老化や病気との関連

(2015年5月13日)

車窓犬活性酸素は、人や動物の全身の細胞を酸化させることで老化を促進させます。
また、活性酸素は遺伝子(DNA)を傷つけることで、さまざまな病気を引き起こすことにもなります。
活性酸素が関与する代表的な疾患は
ガン、心疾患、肝炎、白血病、糖尿病、腎炎、アトピー性皮膚炎、白内障、感染症など
あらゆる病気にかかわっています。
新聞記事で、10年前に比べて日本人の健康が悪化しているというのがありました。犬・猫たちも近年同じ傾向が見られるということです。 これは、私たちやペットの生活環境が変わってきているということです。
次回は、活性酸素が発生する原因をいろいろ紹介していきたいと思います。

活性酸素とは!?

(2015年4月18日)

黒ラブ昨年も少し紹介しましたが 、近年の研究で人や犬・猫などペットの健康問題で活性酸素が大きな影響を与えていることが解明されています。
何回かに分けてそれらを紹介していきたいと思っています。
人や動物は、呼吸をし、食事・水を摂取することで生命を維持しています。酸素は体内で活性酸素として、細菌や病原体から守ってくれるなど役に立つ反面、必要以上の活性酸素は、自分の身体まで攻撃するようになります。活性酸素が過剰に体内に残ってしまうと私達やペットの体内で不飽和脂肪酸が活性酸素により酸化され、「過酸化脂質」に変わります。
人やペットの身体の細胞の一つ一つが細胞膜に包まれています。この細胞膜の多くが、不飽和脂肪酸でできています。
この細胞膜が『活性酸素』によって酸化され、傷付いてしまうのです。
では、細胞が傷付くとどうなるのか?は次回に!

免疫系に影響する食事・栄養素その5

(2015年4月1日)

笑う猫免疫力の7割ぐらいが腸内免疫系(腸内細菌)の働きであり、そのためには腸内菌のバランスと総量が重要です。
善玉菌と悪玉菌のバランスは便で判断することができます。硬くてコロコロでにおいの強い便は悪玉菌が多い。ふわっと柔らかく量も多い、においもそこそこの便が、腸内菌はバランスがとれていて量も充分であると判断できます。

食物の消化率と便の量はよくいわれることですが、あまり関係ないようです。便は、腸内菌や細胞の死骸と食物繊維がほとんどで腸内菌の死骸が半分以上を占めています。腸内菌は毎日多くが死に多くが新たに生まれていますので、便が多いと腸内の菌の量も多いという目安になります。 腸内菌を増やすには食事の内容と量が重要で、腸内菌のエサになる食事、穀類・野菜・豆類・果物を多く取ることです。人間では納豆や味噌・漬け物などの発酵食品なども多く取る必要があります。食物繊維やフラクトオリゴ糖は腸内菌のえさになり、乳酸菌などは腸内を酸性にし腸内菌の好む環境にします。

免疫力の7割ぐらいが腸内免疫系(腸内細菌)の働きですが、では残りの3割は何でしょう? それは心、つまり精神状態です。近年、笑うことでガン細胞を攻撃する免疫細胞の働きが活性化することがわかっています。犬や猫も人間と同様感情豊かな動物ですので、一緒に遊ぶことや運動することなど家族と楽しく一緒に生活することが免疫アップにつながることになります。

これからはペットの健康管理について考える時、まず腸の健康を意識してみてはどうですか?

(次回からは −活性酸素から身体を守る− です)

免疫系に影響する食事・栄養素その4

(2015年3月31日)

ラブパピー人も犬や猫も病気に強い身体というのは免疫力が強いということは周知の通りです。
人や動物には、有害な外部因子から身体を守る防御システムがあり、これがいわゆる免疫です。このシステムは分子・細胞・組織からなる免疫ネットワークで体中に広くゆきわたっています。 免疫系には、がん細胞にはたらく免疫細胞と、アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息などのアレルギー性疾患を抑制するものがあり、この2種類の細胞がバランスよく強い状態をを保つことが身体にとってベストといえます。 人や動物は成長していく過程で、その免疫細胞は、異物と接触し闘いながら力をつけていきます。ところが最近の人やペットの生活環境では、異物と接触することが少なく、闘う相手がいなくなった免疫細胞が暴走し、自分の身体を攻撃するようになっていわゆるアレルギーなどの自己免疫疾患が非常に増えてきています。つまり病気を防ぐはずの免疫が、新たに病気を引き起こしているという状況です。
近年の研究で、じつは免疫力の70%を働かせているのは、腸内細菌であるということがわかってきました。これらの腸内細菌は免疫細胞を活性化させる働きがあり、腸内細菌のバランスをよくすることが免疫力を高めるまず第一番の方法です。腸内細菌のバランスとは乳酸菌、納豆菌などの善玉菌と大腸菌などの悪玉菌の割合が7対3ぐらいで総量も多いことが理想とされます。
すいませんこの回続きます。

免疫系に影響する食事・栄養素その3

(2015年2月7日)

ラブパピー 食事による脂肪摂取の免疫機能への影響を前回お伝えしましたが、今回はビタミンの免疫系に与える影響についてです。
いくつかの微量栄養素の欠乏は免疫応答を低下(免疫機能低下)させることがわかっています。
ビタミンAは、主に肝臓、卵黄、緑黄色野菜に含まれ、欠乏すると目や皮膚への影響や下痢や感染症にかかりやすくなることがわかっています。犬や猫が高齢になると白内障が多くなることもビタミンA不足が一要因です。果物や野菜に含まれるβカロチンやトマトのリコピンなどはカロチノイドとよばれる抗酸化物質です。
ビタミンEは様々な植物性油植物に含まれ特に小麦胚芽や大豆などに多い。動物実験ではビタミンE補給が感染症に対する抵抗力増加が実証されています。
ビタミンCはビタミンEと同じ抗酸化物質ですが、水溶性で体液中に存在し(Eは脂溶性で細胞脂質・細胞膜中に存在)抗酸化作用を行います。動物実験ではビタミンC欠乏状態では、感染に対して正常に免疫応答できないことがわかっています。
ビタミンB6は多くの食物に含まれますが特に鳥肉、魚、レバー、穀類、豆類に多く含まれます。B6はアミノ酸(タンパク質の材料)合成と代謝に必須の栄養素。免疫応答に必要な抗体などの物質はタンパク質で出来ているため、B6の欠乏は免疫機能を損なうことがわかっています。

免疫系に影響する食事・栄養素その2

(2015年1月28日)

その2の猫前回からの続きで、免疫機能に影響のある栄養についての話。その一つは、脂肪です。
脂肪は、悪玉コレステロールなど飽和脂肪酸が特に悪くいわれますが、この脂肪酸も身体には必要で、要は摂取量が問題。食事の脂肪摂取が、免疫機能にどのように影響するかは数多く検証されています。タンパク質・脂肪・糖質の総エネルギー摂取過剰は、リンパ球の働きを低下させ、脂肪の過剰摂取は、T細胞・ナチュラルキラー細胞(T細胞・B細胞とは異なるリンパ球の抗体細胞)の働きを低下させます。健康な男性の脂肪摂取を総エネルギーの32%から22%に下げるとナチュラルキラー細胞の腫瘍(ガン)細胞を破壊する能力が増加したと実証されています。脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。不飽和脂肪酸の中でも特に多価不飽和脂肪酸(PUFA)は免疫細胞の機能を変えることが出来ます。PUFAには2種類あり、n-6系脂肪酸(オメガ6:主に植物油に含有)とn-3系脂肪酸(オメガ3:魚油や一部の植物油)です。n-6系を多く含む食事は免疫反応が過敏になり慢性炎症を引き起こす傾向があり、反対にn-3系を多く含む食事は、炎症などを抑えることがわかっています。
近年の研究では、人やペット(犬・猫)にアレルギーが増えていることは、一般的な食事ではn-6系脂肪酸の摂取過剰とn-3系脂肪酸の不足が影響していると指摘しています。
このように脂肪酸の摂取は、総摂取量と各種脂肪酸の摂取バランスが非常に重要となります。食事に加えて、サプリメントで補う場合は、植物系のものより、魚オイルのオメガ3系の脂肪酸補給が脂肪酸バランスがよいようです。

免疫系に影響する食事・栄養素その1

(2015年1月23日)

免疫画像その1今日から何回かにわけて、免疫と栄養の話をしていきたいと思います。アークナチュラルズのペット用サプリメントをご利用あるいは取り扱い頂いている皆様との間で関節と並んで多い話題。
それが免疫やアレルギーについてです。
人はもちろん犬や猫は、免疫系機能の働きで外から細菌やウィルスなどの侵入を防ぎ、致死的な疾病や感染症から身体を守っています。
免疫系は外部から侵入した細胞を破壊する働きと自己細胞攻撃からの忌避との間で微妙なバランスを保っています。
このバランスが免疫系を適切に機能させるために重要で、生存にとって最も基本的な体内作用です。
免疫系機能を維持するためには、食事の栄養バランスや様々なストレス(環境・精神)、運動などが生活上で大変重要な要素となっています。

最近では犬・猫でもアレルギーが大変多くなっており、健康上の深刻な問題となっています。
アレルギーや喘息のような疾患の原因には免疫系の不全が関わっていることはよく知られていますが、心臓など循環器系疾患やガンなども免疫系が関与していることが最近明らかになっています。
これらの免疫系の関与する疾患などにたいしては、西洋医学の対症療法(主として投薬による治療)が一般的ですがこれに対し、食事での積極的な栄養補給で改善する様々な研究が進んでいます。

免疫とはそもそもどのような機能なのでしょうか?
人はもちろん犬や猫には、有害な外部因子から身体を守る防御システムがあります。このシステムは分子・細胞・組織からなる免疫ネットワークで体中に広くゆきわたっています。
●免疫系の主要な“防御兵”は体内を循環する白血球のクラスに属し[リンパ球]と呼ばれる2種類の異なるタイプのB細胞(リンパ球)とT細胞(リンパ球)があります。胸腺と骨髄はこれらの免疫細胞を成熟させる組織で、Bリンパ球は骨髄で成熟し、Tリンパ球は胸腺で成熟します。リンパ球は血液中を、脾臓、リンパ節、腸管リンパ組織へと移動し機能しています。
●免疫系のもう一つの重要な部位は腸に存在する腸関連リンパ組織です。有害と無害の物質を区別する免疫系の能力は、特に腸で発揮されます。毎日毎日(食べ物から)大量の外部物質が腸を通過していることになり、腸の免疫系やリンパ組織は動物個体の免疫能力の重要な部分を占めていることになります。
次回は免疫系の機能に影響する食事・栄養素【脂肪】です。

善玉菌を増やすには?!

(2014年12月18日)

サンタ白犬皆さんのパートナーが、高齢、下痢・便秘またアレルギー、病気しやすいなど気にかかる方は、一度腸内の健康について考えてみてはどうでしょうか。
腸内には、数百種類の善玉菌、悪玉菌、日和見菌(両方の働きを持つ)などの腸内細菌が住みついています。
近年ペットにおいてもこの善玉菌と悪玉菌のバランスが健康に影響することがわかってきました。
このバランスは、個体毎に違いまた、食べ物、ストレス、薬、気候、年齢などによっても変わってきます。
乳酸菌などの善玉菌は、食物繊維やオリゴ糖を分解し乳酸などの酸を作り腸内のpHを酸性に保ちます。その状態を保つことで、有害物質の排せつを促進、消化を助け栄養素の吸収をスムーズにし、腸内免疫系機能を高めることができます。
逆に悪玉菌が増殖するとアルカリ性に傾き、吸収が悪くなり、有害物質が増え、下痢・便秘、ガンなどの大腸の疾患や免疫力の低下などを招きます。食事の影響では、タンパク質・脂肪は身体にとって大切な栄養素ですが、高タンパク・高脂肪の食事を続けると腸内の悪玉菌が増殖することになります。
善玉菌を積極的に増やす方法は、乳酸菌などを含む食品やサプリメントで補給することが効果的です。生きた菌を食べてもその菌が腸に住みつくわけではありませんが、食べた菌が腸内を通過することで、酸を産出します。すなわち腸内を酸性にすることで善玉菌を増やすことができます。前述の食物繊維・オリゴ糖は善玉菌が酸を産出するために有用な栄養素ですので、乳酸菌などと一緒に補給するとより効果的です。
また、腸内免疫に関する働きでは、身体にとって脅威となる物質と無害な物質とを区別する免疫系の能力の中でも、特に腸内において厳しいふるいにかけられます。毎日毎日大量の外部からの物質が腸を通過している(人間で1年間に1トン以上。ペットでも相当な量)ことを考えると腸の免疫系や腸に関係したリンパ組織がいかに身体を守るために重要かがわかります。
また近年プロバイオティクスとしての新たな機能が発見されています。
免疫増強作用、アレルギー低減作用、高脂血症低下、肝機能を助ける作用、発がんリスク低減作用免疫増強などがそうです。 ペットの健康管理を考える時、腸内環境を良好に保つことは非常に重要なテーマの一つとなります。

今のペットは栄養過多で栄養不足?!

(2014年12月18日)

猫食事皆さんのパートナーが、高齢、下痢・便秘またアレルギー、病気しやすいなど気にかかる方は、一度腸内の健康について考えてみてはどうでしょうか。
腸内には、数百種類の善玉菌、悪玉菌、日和見菌(両方の働きを持つ)などの腸内細菌が住みついています。
近年ペットにおいてもこの善玉菌と悪玉菌のバランスが健康に影響することがわかってきました。
このバランスは、個体毎に違いまた、食べ物、ストレス、薬、気候、年齢などによっても変わってきます。
乳酸菌などの善玉菌は、食物繊維やオリゴ糖を分解し乳酸などの酸を作り腸内のpHを酸性に保ちます。その状態を保つことで、有害物質の排せつを促進、消化を助け栄養素の吸収をスムーズにし、腸内免疫系機能を高めることができます。
逆に悪玉菌が増殖するとアルカリ性に傾き、吸収が悪くなり、有害物質が増え、下痢・便秘、ガンなどの大腸の疾患や免疫力の低下などを招きます。食事の影響では、タンパク質・脂肪は身体にとって大切な栄養素ですが、高タンパク・高脂肪の食事を続けると腸内の悪玉菌が増殖することになります。
善玉菌を積極的に増やす方法は、乳酸菌などを含む食品やサプリメントで補給することが効果的です。生きた菌を食べてもその菌が腸に住みつくわけではありませんが、食べた菌が腸内を通過することで、酸を産出します。すなわち腸内を酸性にすることで善玉菌を増やすことができます。前述の食物繊維・オリゴ糖は善玉菌が酸を産出するために有用な栄養素ですので、乳酸菌などと一緒に補給するとより効果的です。
また、腸内免疫に関する働きでは、身体にとって脅威となる物質と無害な物質とを区別する免疫系の能力の中でも、特に腸内において厳しいふるいにかけられます。毎日毎日大量の外部からの物質が腸を通過している(人間で1年間に1トン以上。ペットでも相当な量)ことを考えると腸の免疫系や腸に関係したリンパ組織がいかに身体を守るために重要かがわかります。
また近年プロバイオティクスとしての新たな機能が発見されています。
免疫増強作用、アレルギー低減作用、高脂血症低下、肝機能を助ける作用、発がんリスク低減作用免疫増強などがそうです。 ペットの健康管理を考える時、腸内環境を良好に保つことは非常に重要なテーマの一つとなります。

骨の強化にはカルシウムだけでいいの!?

(2014年10月23日)

たつ犬犬や猫の可動性や動作範囲を健康に維持するためには、骨と関節の健康が欠かせません。
関節組織には、グルコサミン・コンドロイチンなどが必要なのはよく知られるようになってきましたが、骨そのものを強くする栄養素は、カルシウム以外にはあまりピンとこないものですね。実際、骨を構成する成分は、実は半分はコラーゲン(タンパク質)が占めています。このコラーゲンが骨の構成成分となるためにはビタミンB6、ビタミンB12、葉酸等のビタミンB群の働きが特に必要です。他に骨の構成に関与する栄養素は亜鉛や銅、マグネシウム、マンガンなどのミネラル等があります。
さらに身体を動かすには、骨や関節だけではなく筋肉の動きが必要になってきますので、筋力を維持することも必要となってきます。そのためには、血管や細胞の活性のために、不飽和脂肪酸や抗酸化栄養素も必要となります。
骨や関節の健康にも様々な栄養素が必要ということなんですね。

老化やガン、心臓病などの最大の原因は活性酸素!?

(2014年10月12日)

黒ラブ最近よく耳にする「活性酸素がからだに害がある」とはどういうことなのでしょう。
人や動物は、呼吸をし、食事・水を摂取することで生命を維持しています。酸素は体内で活性酸素として、細菌や病原体から守ってくれるなど役に立つ反面、自分の身体まで攻撃するようになります。活性酸素が過剰に体内に残ってしまうと私達やペットの体内で不飽和脂肪酸(コレステロール)が活性酸素により酸化され、「過酸化脂質」に変わります。わかりやすくいうと「腐る」ということで、細胞やDNA(遺伝子)が傷ついている状態です。
この状態が続くとガン・白内障・関節炎・胃腸粘膜障害・糖尿病・心臓疾患やアレルギー・皮膚疾患、老化が早まるなど様々な問題が身体におこってきます。活性酸素はまた、食品・紫外線・排気ガス・添加物・化学薬品・医薬品・オゾン・電磁波・ストレス・タバコの煙りなど外的要因でも驚くほど増えてしまいます。このように身体の内外から活性酸素にさらされると、もともと人間も動物も活性酸素を減らす酵素を体内に持っていますが、それだけではとても足りないので、食事やサプリメントなどで積極的に補給する必要があります。
活性酸素を抑制する抗酸化物質は、抗酸化酵素(SOD・CAT・GPOなど)、抗酸化ビタミン(A・C・Eなど)・抗酸化ミネラル(セレニウムなど)などがあります。食品でよく知られているフラボノイド(赤ワインや柑橘類皮などに含まれる)、イソフラボン(大豆など)、カテキン(緑茶など)なども活性酸素を減らす栄養素です。

コレステロールは身体に悪い?!

(2014年10月5日)

秋コラムブル食欲の秋!ワンちゃん猫ちゃんもモリモリ食べる季節になりました。今日は脂肪の話を少し。
食事に含まれる脂肪は、まずエネルギー源として使われ、余ったカロリーを皮下脂肪に換えエネルギーを貯える働きや、細胞膜・血液・ホルモンを作る材料になり生体バランスを整えたり、胆汁となって栄養吸収にもかかわっています。コレステロールとはそもそも生体膜に含まれ細胞膜やホルモンなどの原料となったり血管の内側に張り付き、保護する役割をします。悪玉と善玉という言い方をしますがどちらも身体にとって必要で悪玉コレステロール(LDL)は、肝臓から全身にコレステロールを運ぶ時の名前で善玉コレステロール(HDL)は、余ったコレステロールを全身の細胞から肝臓にもどし胆汁、ホルモン、LDLとして再利用する時の名前です。で このコレステロール値をコントロールできなくなると血管に付いたり酸化したりして、動脈硬化の原因になることがあります。肉類由来の飽和脂肪酸や植物系オイルのリノール酸からつくられるホルモンは血液を固まりやすくしたり、体内炎症反応を促進させる作用を持っています。逆に魚オイルに含まれるDHA・EPAを材料とするホルモンは血液の流れをよくしたり、炎症を抑える働きをします。 これらの働きは、人間も犬や猫も同様です。血液は、全身に酸素と栄養を運び全身の細胞や免疫系を活性しています。ここ最近特によくいわれるようになりましたが脂肪の摂取バランス(質と量のバランス)が健康維持にとって大変重要なことです。
シニアだから、太っているから低脂肪フードという前に脂肪の種類と摂取量を一度考えてみましょう!